読書ノート「ゆっくり学ぶ」
今回読んだ本は
「ゆっくり学ぶ 人生が変わる知の作り方」
作者 岸見一郎
★ワンフレーズまとめ★
競って学ぶのではなく、学ぶこと自体を楽しむ学びができると生き方が変わる。
この本を選んだ理由
- 勉強は好きだけど、テストに出ることしか覚えていない…。
- 勉強したという経験は残るけど、目的を達成すると、覚えていたことがゼロに近い状態にまで忘れてしまっているような…。
- そんな状態はおかしい。
- こどもに「なんで勉強するの?」て聞かれた時、自分がおかしいと思っている答えしか思いつかない状況を打破したい!
「嫌われる勇気」の作者さんです。
「嫌われる勇気」っていう題名をつけた勇気がすごい。
その先生が「ゆっくり学ぶ」て、今度はものすごくわかりやすいタイトルをつけた本を書いていらっしゃる。
気になるー。
読んでみたい。
きっと私の疑問に対する答えがあるはず👍
という事で、このほんをえらびました。
心が動いたこと
①学ぶこと自体に喜びがある。
子どもは「見たもの」「聞いたもの」「感じたこと」など、未知のものに出会うと不思議に思い、大人に「あれは何?」「これはどういうこと?」と聞く。
分からないことが分かる、知っていることが増える。そのことが楽しいしうれしい。
でもいつからか学ぶこと、勉強することが苦しくなっていく
「目的」を達成するために勉強する。
そこには必ずと言っていいほど「競争」が伴う。
テストでいい点数を取るために、勉強をする。
あの子よりいい点数をとってトップを取る。
「目的」と「競争」。
子どもが生まれた時から持っていたわけではなく、大きくなってから、親や大人が学ぶ目的を与える。
「今は苦しくても大きくなったら役に立つから」
「○○の大学を出たらいい職につけるから」
他の子と競争し、勝つことが目的となって、学ぶことから喜びを奪ってしまう。
テストが終わったら、試験に合格したら、就職したら、覚えたことをあっという間に忘れてしまう。(苦行からの解放のご褒美みたいに。)
でももともとはそうじゃない。「学ぶ」ことは楽しかったし、「学ぶこと自体」が楽ししかった。
それが本来の「学ぶ」姿ではないだろうか。
②学ぶことで、自分はどう生きるかのを考えたり、自分で判断したりする力がつく。
●美しいものを見て「美しい」と思う。
そう判別する時には根拠となるイデア(理想、規範、基準)が働いている(プラトン)。
学ぶことはこのイデアを想起すること。
美しいものを見ることを通じて、私たちは美のイデアを想起することができる。
この世のイデアの全てを知ることはできないが、いろんな学びを通してそれぞれのイデアの面影を想起させることは可能である。
●「美しい」といったように、人が何かを感知するという事は、次の行動への合図を受け取ることでもある。
人は合図を受け取った時に、どのような判別をして対処することが最善であるか、絶えず検証していかなければならない。
何が正しいのか?
目の前に見えていることが真実なのか?
「たまたま」ではなく、正しい判断ができるようになるには、個別の現象にある根底にあるものを見なければならない。
感情ではなく、言葉で。
イデアを見出すこと、対処の最善を考え判断すること。それが自分がどう生きるかを考えることとなる。それが学ぶということである。
③考える癖は変えられる=やりたいことは今すぐチャレンジ。
教養=Bildung(ドイツ語) 形成という意味。
教養を身に付けるということは、人格を形成することである。どれだけ多くの知識を身に付けるか、ではなく、人間が人間らしくあり、苦境の際にどのように考えふるまえばいいのか、正しく判断できる「知」こそが、本当の教養である。
苦境にある際に人がとる問題解決の癖をアドラーは「ライフスタイル」といった。この「ライフスタイル」はあまり意識することはなく、人から指摘された時に気付く。「ライフスタイル」を変えたいと思っても、なかなか難しい。けれども指摘されたり、変えたいと思うことで、意識するようになり、行動を変容させることができる。
他人から指摘される、という事は何か行動を起こしているからこそ。失敗や指摘を恐れすぎて、やりたいことを先延ばしにしたりあきらめたりしていると、行動変容のチャンスを逃してしまうかも。
どこに学びのチャンスがあるか、わからない。
だから、\ 思い立ったが吉日。/やりたいことは今すぐチャレンジ。
これ、実践しよう
①やりたいことは、今やる!
時間は有限。人生の晩年に入ってきました。
だから、
- やりたくないことはしない
- 「やらなくてもいいけどやっといたほうがいいかも」もしない
- どうしてもやらなければいけないことをだけをする
特に仕事はこれを実行しよう。やらないことの見直しだ。
でも実は、随分と前から思っていたことなのです。しよう、しようといいながら、できていないのも事実・・・。だから!👇
②問題解決の癖(ライフスタイル)を変える意識をする。
旦那さんや友人から、私が変えたいと思っている癖は、ずーっとずーっと指摘され続けています。
- 仕事は定時で。
- 自分の割り当てられた以上の仕事をしない。
- 自分の時間を作る。
- 人に頼る。
わかっているけどしていませんでした。
どんな人生を送りたいか?と聞かれたら、
「家族と自分がニコニコと穏やかに暮らす、そんな毎日を大切にしたい」と答えます。だけど現実は仕事仕事で体力気力がもう限界。だから、体調崩す前にこうしなさい!と周りから言われて続けてきたことが、さっきの4つ。私の思考の癖を変えないと、人生の最後で後悔しそう。言われていることを素直に受け入れてみます。
③今したい勉強をする!
資格を取るため、とか、仕事に生かすため、とかではなく、「知らないことを知る楽しさ」を味わう学びをもう一度してみたい。
きっと小学校2年ごろまではこんな気持ちでいっぱいだったはず。この頃までが楽しかったんですよね、毎日学校で勉強するのが。
いろいろあるんです、実は…。
- 英語のやり直し(旅行がしたい)
- ピアノ(音楽が好き)
- フランス語(フランスが好き)
- イタリア語(イタリアが好き)
- 旅行記を読む(旅行が好き)
- 物語、神話、哲学など古典を読む(興味があったけど、難しいし、とよけていた)
- 歴史の勉強のやり直し(歴史が好きだったのに、テスト勉強で嫌になった)
- 本を読む
どれも結構今すぐできる。だからまずは英語の参考書や旅行記をアマゾンさんで買いました。また読んだら読書ノートに書きます!
最後に…
目的を達成するためではない勉強。学ぶこと自体を楽しむことで、もっと勉強がしたくなり、いろんなイデアに出会えるかもー。苦境に立ったときに人間らしくより良い選択ができていないことも多い私。
すぐ怒る💢…。
ゆっくり学びます😅
そして幸せな選択をして残りの人生、楽しみます。
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今回の本は、ちょっとかなり時間をかけて読みました。サラーっと読める本ではありますが、
内容をじっくり生かしたいと思ったら、熟読していました。バイブルの一つになりました。
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※悩んでいることがある(毎日…)、その解決のアイデアが知りたい!
そんな時は本に頼ります。
心が動いたり気付いたことをまとめて、自分の考えや行動に移し、少しずつ解決に近づけたらいいな…。そんな思いで読書ノートを作っています。もしよく似たことで悩んでいらっしゃる方がいたら、共有していただけると幸いです。
※人は「自分の都合のいい情報を抜き出しやすい」らしいので、私のこの読書ノートは
「私に都合のいい情報だけ」を厳選している可能性は高い!と思います。その辺は、ご了承願います。